まだ

囚われたままなのだろうか、と昨日の夜中にふと思った。

ようやく自分の中で咀嚼して行けると思った。

あんな形で帰ってくるとは思わなかった。

覚えてないのも

今でも聴けないのも別段構わない。

そういう差は前からあったものだし。

ただどうしてなのかが知りたくなってしまう。

君の神様に俺という汚れがついたからなのか。

君の中の俺はとっくに死んでて、どうなってもいい、あるいは翻って目障りな存在なんだろう。

でなきゃあんな物言いに納得できない。

嫌だ嫌だ。

君の目を介して見る自分が惨めになる日がくるなんて。

夜中に去来する

それは寂しさか、恋しさか、愛しさかわからない。

誰に向けたものかもわからない。

あの子への恋心はもうない。

その代わり生傷が残ってる。

本当に嫌だ、あの人を嫌いにはなっていない。

だけどあの人にしたことされたことの全てがバカみたいに俺を苦しめる。

今吐いたその言葉たちに嫌悪すら覚えるのに、最後に俺の元にその嫌悪が帰ってくる。

お前が美しかったその時に、なぜにその美しさに賛美を送らなかったのだろうと

自分の傲慢と怠慢にほとほと嫌になる。

自分が嫌いな自分を見せつけられている。

不甲斐ない。

お前のあの瞬間の言葉に

あの前の静けさに

あの後の猛々しさに

俺がどれほど傷ついたかと叫びたくなる。

まだ、まだ癒えない、言えない。

だからその思いがいつまでも俺のこころの底に沈んで、やがて自戒へと結びつく。

バカだとわかっていても、やめられない。

だけど愛しているのは貴女だけ。

貴女に安心してもらいたい幸せを与えたい。

あの人を2度とほのめかしてはいけない。

生きる

朝方の街の中でよく響く音楽を聴きながら歩くことは

今でも悲しく切ない出来事だった。

だけれど確かな満足感があって、人間は、俺はどんな時でも自分を慰めるのが、満たすのが上手だなと思った。

あの感覚を味わいたい。

できれば誰かと。

でも誰かと味わいたいと思うのを含めて、共有ができないのも含めて

あの景色は綺麗だったんだろう。

幸せ

薄暗い部屋のソファに横たわって、眠気とミュージックビデオが交互に僕を支配した。

目の前に寝てるあなたで僕の視界は十分でなくて、それに対して何も思わなかった。

そういう薄ぼんやりとした温かさの中で眠ることの何と幸せなことか。

今でもあの子のミラーボールが回ることがある。

それでもその下で踊ろうなんて思ったりはしない。

あなたがいる。あなたがいる。ぼくがいる。

ぼくがいて、あなたがいる。

お幸せに

今までありがとう

大好きだった

今も愛してる

だからおめでとう

お幸せに

僕は生涯君に優しくあるよ

どんなときも受け止める

受け入れる

いつでもおいで

立ち直ったらお帰り

僕はそう言うので十分

今心にあるものは

失恋のうずき

当たり前のものなのさ

いくら

時間がたってもしんどいのがくる。

莫迦みたいだ。

なんで言うの

なんでそう言うこというの。

死ねって言えよ、

面と向かってさ。

そしたらちゃんと今度は消えるよ。

そっちの方が楽って身を以て知ったよ。

君から抜け出して

君のそばにいたいよ。