トイレのピエタ

バイト中にポケットでスマホが振動するたびに

心変わりの一言だったらばどうしようと思った。

それでもいいと思った。

今度は1人で悲しめると思った。

ちゃんと迷惑をかけずにいけると思った。

帰りにトイレのピエタを借りようと思った。

すごく泣けるはずだと思ったから。

全部泣き出した後に

あなたの心無い言葉と

優しさを思い出して

気持ちを殺し切ろうと思った。