生きる

朝方の街の中でよく響く音楽を聴きながら歩くことは

今でも悲しく切ない出来事だった。

だけれど確かな満足感があって、人間は、俺はどんな時でも自分を慰めるのが、満たすのが上手だなと思った。

あの感覚を味わいたい。

できれば誰かと。

でも誰かと味わいたいと思うのを含めて、共有ができないのも含めて

あの景色は綺麗だったんだろう。